一般に私たち歯科医はむし歯のできやすいところとは、かみ合わせる部分の溝(小窩裂溝)と歯と歯の間(隣接面)と教わってきます。
さらに近年ご存じのとおりむし歯の減っておりみがきやすい外側の面はむし歯にはならないと思いがちですが、とんでもない小学校6年生の虫歯の61%は下顎に第一大臼歯でその虫歯の約半数は外側にある頬側面溝という溝にできるのです。
写真のように歯の真ん中にできることが多いのですが、実際は歯が完全に出てくる前の歯肉に覆われている時にできてくるので出てくる時期から6歳臼歯と呼ぶように6歳むし歯と呼んでいます。
このむし歯の怖いところは最終的に44歳までに約1/4の方が無くなっているということです。
さらにこの歯を抜く原因となっているのは歯周病でなくむし歯で、この歯がなくなることで歯周病で歯が抜けていくきっかけとなり、次々に歯が無くなっていきます。
歯の外側のエナメル質にいったん穴が開くと、外は小さくとも柔らかい中の象牙質では大きく広がる傾向があり、治療の際には写真のような大きな穴をあけなければいけないことが多々あります。
歯がなくなることは寿命にも関係してきますし、歯の少ない人はしかいがいの医療費もかかるというデータもあります。
6歳臼歯と同様に外側(頬側)に溝があり、同じような経過をたどりむし歯が出来ます。
ですから同じようなむし歯が出来てき、やはり早期に歯が抜けることが多いので歯が出る時に歯磨をしっかりしないといけません。
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