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こどもの歯の話
4)不正咬合

 4)不正咬合

顔の縮小変化による不正咬合は、近年著しく増加しており、この不正咬合はむし歯や歯周病の原因になるばかりか、咀嚼能力を低下させ口元を変形させてしまう事も少なくない為、心理的障害まで引き起こすことがあります。

原因

  1. 遺伝
  2. 先天異常
  3. 代謝異常および内分泌疾患
  4. 悪習癖(舌癖、咬唇癖、咬爪癖、指しゃぶり、口呼吸等)
  5. 歯の異常(欠損、過剰歯、形態異常)
  6. 乳歯の早期脱落、晩期残存
  7. 永久歯の萌出遅延
  8. 小帯異常、舌の形態異常

以上が主な原因です。

本来、歯列は上下ともきれいなUの字型をしており、これは内側からの舌と外側からの口輪筋や頬筋の圧力によって作り出されています。(図6)

悪習癖等はこのバランスを崩す為、不正咬合を作り出していますが、早期に対応してあげれば自然と治る場合もあります

また原因の6,8などは早期に処置していただければ、予防することができる場合があります。
また咬合の鍵とも言われる上下第一大臼歯(六歳臼歯)の関係をみると不正咬合の種類や程度が分かります。(図7)

上顎の6歳臼歯の矢印(手前の尖った所)と下顎の6歳臼歯の矢印(手前の溝)があえば奥歯のかみ合わせは正常といえます。ところが上顎の6歳臼歯が前方にある場合は上顎前突に、下顎の6歳臼歯が前方にある場合は下顎前突になることが多いのです。

 

医療map掲載文より


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